2021年の釣りを振り返る。

今年も残すところあと僅かとなりましたね。

昨年以降、ライフスタイルが大きく変わった方も多いかもしれませんが、皆さんにとって2021年はいかがでしたか。

釣師諸賢は狙った大物と巡り合うことができたのでしょうか。

 

私はというと我慢、我慢、ひたすら我慢の年でした。

トラウトフィッシングは二年前の秋、阿寒湖でニジマスを釣ったのが最後。

十一月に予定していた今年唯一のまともな釣行となるはずだったカワハギ釣りは、低気圧による大しけで中止となりました。

おかげで肝がいっぱいに詰まった旬のカワハギをFさんに献上し損ねました。

さらに不幸な、そして不名誉なことに、十センチのカサゴが私の今年唯一の釣果となりそうです。

 

来年も状況が大きく変わることはなさそうですので、相変わらず耐え続ける日々が訪れる予感があります。

「貧乏は恥じゃない。知的ゲームだ。」

言われてみれば確かにそのとおりなのですが、それでも釣りで遠征に出掛けて心地良く浪費する余裕がある人を見ると、正直羨ましくて仕方がありません。

ただ、節約生活に楽しみが見出せることも事実であり、家計のキャッシュフローは着実に改善へと向かっています。

また、そのような状況でも自己投資として社会人学生の教育課程を全うし、学生時代に叶わなかった国家資格を取得できましたし、他にも年初に立てた多くの目標は達成できそうなので、例年になく上出来というべきなのかもしれません。

もちろん、この目標の中には北海道のトラウトフィッシングに行かないということも含まれております。

釣りや旅行や美食といった贅沢を生活から一切排除することが、ここまで効果的であるとは。

そしてその浪費がどれほど人生を豊かにし、彩りを与えてくれていたのかを思い知った一年でもありました。

 

さて、師走も暮れにかかると、東京も一段と冷え込みが厳しくなるものです。

どうも今年の冬は夏に台風が少なかったこともあり、例年よりも寒くなるのではないでしょうか。

冷え性である私は、身も心も懐も寒い状態でこの冬を乗り越えなければなりません。

それでも再び北海道へイトウを釣りに行ける日を待ち侘びることで、春までは生きていられる気がします。

最後に、インターネットの海からこのブログを見つけ出してくださった方々へ。

駄文ばかりにもかかわらず、一年間お読みいただきありがとうございました。

私は気に入った言葉を見つけると手帳へ書きとめることを習慣としているのですが、先日釣りに関して素敵な一文を目にしましたので、それをお借りして結びとさせていただきます。

いつもはウォルトンや開高健といったレジェンド級の作家の言葉ばかりを拝借していますが、現代人の感性だって負けたものではありません。

 

「こんなに人生が楽しくて辛くて鮮やかなのは、きっと釣りに出会ったからだ。」

 

皆様、どうぞ良いお年をお迎えください。