• 2021年6月9日

釣りに行けない儚く過ぎた春。

午前中は降り続いた雨が止んだ、六月のある午後。 ふと窓の外に目をやると、職場から望む東京湾に浮かぶ雲も、すっかり夏の様相を呈している。 今年の春は、北海道への釣りに行けずに儚く過ぎ去っていった。 そんな最近の心境を、一筆認めたくなった。   春はトラウトフィッ […]

  • 2021年6月8日

藤原島の徒労

釣りにはさまざまなジンクスや定説があるが、朱鞠内湖では「最初に渡船を降りた場所が釣れる」と、まことしやかに囁かれているものがある。 これは、数々の苦難とともに、私が身をもって証明してしまった事実である。   二〇一九年の春、珍しく目ぼしいポイントには […]

  • 2021年6月7日

Fujita Stumpの奇蹟

朱鞠内湖にはハッスル岬と呼ばれる場所がある。 個性的な掛け声をする格闘家がここで釣りをしたことから、その呼び名が付いたそうなのだが、この岬にはさらに“Fujita Stump”と呼ばれている(というよりは勝手に呼んでいる)ポイントがある。   “St […]

  • 2021年6月6日

5th diebus Shumarinai Ⅲ

今日の目的地はnamako2という場所に決まった。 おそらく前浜からは結構遠かったはずだ。 正直この寒さの中を長時間渡船で風を切ることになるなんて、あまり喜ばしい事態ではない。 そんな事を思いながら今朝も数人の釣り人達と同舟して出航する。 去年、初めてのイトウ […]

  • 2021年6月5日

5th diebus ShumarinaiⅡ

朱鞠内湖の朝は早い。 身支度を整えて湖岸の漁協へ降りて行くと、既に数人の釣り人達が集まっていた。 漁協で渡船の希望場所を聞かれるも、Mさんに選定を任せるつもりだったのでその旨を伝える。 「え、Mさん来てるんですか?!」 やはり有名人のようだ。無理もない。 この […]

  • 2021年6月4日

5th diebus ShumarinaiⅠ

出発の日の朝は今や住み慣れた常滑の古いワンルームにいつもと変わらず訪れた。 窓の外では慌ただしく出社してゆく同僚のものと思わしきヒールの音が響いている。 この日を待ち焦がれて五月の大型連休の仕事を乗り切ったのだ。 世間にとっての連休の終わりが、即ち我が休暇の始 […]

  • 2021年6月3日

阿寒湖・大島のニジマスに見られる二型性に関する考察。

阿寒湖には大島というポイントがあります。 北東の岬は正面に雄阿寒岳を臨む場所で、フライフィッシングをする人には平坦な岩盤が広がる場所がとても人気があるのですが、東側に小さな砂浜と急深のワンドがあり、ここではニジマスが良く釣れるので、私も阿寒湖に行くと必ず訪れて […]

  • 2021年6月2日

「釣った魚は食べるもの」が一般常識か。

「釣りが趣味です」と言うと、釣りをしない人からは必ずといって良いほど「釣った魚は食べるんですか?」と聞かれます。   しかし、トラウトフィッシングをはじめとしたゲームフィッシングの世界では、現在はキャッチアンドリリースが一般的となりつつあります。 そ […]

  • 2021年6月1日

釣りは技術かそれとも運か。

釣りに重要なのは技術かそれとも運か。 一般に初心者が持っているとされる幸運を「ビギナーズラック」と呼びます。 これは釣りの世界でも頻繁に起こり得ることです。 また初心者だけでなく、初めて挑戦する分野の釣りでも当てはまることだと思います。   私の好き […]

  • 2021年5月31日

北海道のおすすめ釣りポイント― その2 朱鞠内湖

朱鞠内湖は道北の雨竜郡幌加内町にある広大な人造湖です。 山間部に流れ込む複数の川を堰き止めた雨竜ダムによって形成されていますが、人造湖とはいっても戦前から戦時中にかけて造られたもので、さらに本州で一般的なダム湖とは異なる独特な景観を有しています。 私が初めてト […]