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学術・研究

  • 2023年1月23日

魚類の生活史研究:成熟と生殖周期

魚類の種数は現在知られているだけでも三万五千種以上とされており、これは脊椎動物全体の約半数を占めます。 そして、その種数の多さゆえに形態や生態も著しく多様性に富んでいるのです。 そのなかでも、繁殖生態は自身の遺伝子をなるべく多く次世代に残すという個体の究極の目 […]

  • 2022年9月30日

神の企てか、悪魔の意思か。

先日、職場の休憩室に行くと、衛星放送でサケ科魚類の映像が流れているのが目に入りました。どうやら、米国のニュース番組の取材のようです。 そこで普段テレビ番組には全く興味がない私も、内容が気になったので、近づいて観てみることにしたのです。   番組のテー […]

  • 2022年1月10日

魚類の学名とその他の名称

すべての魚類には種ごとにそれぞれ固有の名称がつけられています。 しかし、その名称にはいくつもの種類があることはご存知でしょうか。 日本で使用される主な生物の名称については、標準和名・英名・学名・地方名・市場名・流通名など、ざっと例をあげただけでもこれだけありま […]

  • 2021年10月26日

魚類の生活史研究:年齢と成長③

ここまでに魚類の年齢と成長に関する研究について、一連の流れを解説してきました。 今回は仮想シナリオをもとに、実際の年齢査定のシミュレーションをしていきましょう。 ぜひ、あなたが若き研究者のホープにでもなったと思い込んで読み進めてみてください。 まずはシナリオの […]

  • 2021年10月24日

魚類の生活史研究:年齢と成長②

前回は魚類の年齢査定の意義から年齢形質の選定、年齢形成時期を推定した後に各個体の推定年齢を調べるまでの流れを説明しました。 ある程度の数のサンプルが集まれば、年齢査定により各個体の体サイズに対する推定年齢、つまり年齢別の体長や体重のデータが蓄積され、平均値も求 […]

  • 2021年10月22日

魚類の生活史研究:年齢と成長①

以前にも書きましたが、魚類の生活史は非常に多様性に富んでおり、大変興味深いものです。 私は魚類の研究者でもなんでもありませんが、一応は大学院で修士の学位を取得しました。 いまではただ釣りを楽しむだけの社畜になり果てたものの、昔と変わらず生き物は好きですし、他の […]

  • 2021年7月9日

朱鞠内湖のイトウ放流活動と個体群の遺伝的多様性

朱鞠内湖ではイトウに遊漁を永続的に楽しむことができるように、遡上河川の魚道を管理したり、シングルバーブレスフックの使用を義務付ける遊漁規則を設けたりするなどの様々な保全活動がおこなわれています。 その中のひとつとしてイトウの放流活動もあります。 最近ではその効 […]