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「釣り」の検索結果57件

  • 2021年12月31日

Blue December blue

壁に掛けた外気温計が未だ氷点下を示す冬の夜明け。 階下に置かれた薪ストーブからは、昨夜残した熾火が今なお微かな温みを放射し続けている。 窓の外ではアカマツの枝に霧氷が霧の花となって咲き、稜線から顔を覗かせた日の光を受けて光り輝きはじめた。 夜の間に付近を徘徊し […]

  • 2021年12月12日

Dailysaury,but can’t go fishing.

「毎日サンマを食べてお金をためて(釣りに)行きなさい。」 これは開高健が残した有名な言葉であります。   「安いサンマを毎日食べて節約してでも、アラスカへ一生の思い出となるような魚と出逢いに釣り行く価値がある。その思い出は何千回と蘇るのだから。」とい […]

  • 2021年11月12日

投資の弱者戦略はサケ科魚類の遡河回遊と似ている。

最近の米国株式市場、特に連日の最高値更新の熱狂感は記憶に新しいと思います。 私も僅かな資金で投資を嗜んでいるのですが、世界を騒がせている例のアレによる下落から凄まじい勢いで立ち直る上昇力には、思わず目を見張るものがありました。   さて、投資の世界で […]

  • 2021年11月6日

文豪も愛したマナガツオ

心地よく晴れた11月のある日曜日の昼下がり。 かねてから訪れたかった茅ヶ崎にある開高健記念館を見学してきた。 芥川賞作家の開高健が晩年を過ごした旧邸宅を改装し、書斎や関連資料を保存する記念館として一般公開をしている場所だ。 人間というのは何とも単純なもので、「 […]

  • 2021年10月27日

釣れない才能。

あなたの周囲には何処へ行っても何を試しても、なかなか魚が釣れない人がいるでしょうか。   時間とお金をかけて遠征に出掛けていっても、手間暇かけて苦労して工夫を凝らしても釣果に恵まれることが少ない、釣れない才能とでも呼ぶべき何かお持ちの方が世の釣師の中 […]

  • 2021年10月26日

魚類の生活史研究:年齢と成長③

ここまでに魚類の年齢と成長に関する研究について、一連の流れを解説してきました。 今回は仮想シナリオをもとに、実際の年齢査定のシミュレーションをしていきましょう。 ぜひ、あなたが若き研究者のホープにでもなったと思い込んで読み進めてみてください。 まずはシナリオの […]

  • 2021年10月22日

魚類の生活史研究:年齢と成長①

以前にも書きましたが、魚類の生活史は非常に多様性に富んでおり、大変興味深いものです。 私は魚類の研究者でもなんでもありませんが、一応は大学院で修士の学位を取得しました。 いまではただ釣りを楽しむだけの社畜になり果てたものの、昔と変わらず生き物は好きですし、他の […]

  • 2021年10月3日

アームチェア・フィッシャーマン

釣りに行かず書斎に籠り、釣りの本ばかり読んでいる状態の釣り人を、アームチェア・フィッシャーマンと呼ぶそうです。 肘掛け椅子に深く腰掛けて、読書に耽る様子が目に浮かぶ秀逸な表現ですね。 まるで、雨の日の釣師のような。 そんな大それたものではありませんが、これは近 […]

  • 2021年10月2日

釣り人の趣味、萬物蒐集の理。

釣りをされる方のなかには、気がつくと部屋の中が魚を表したものであふれている、という経験があるかもしれません。 釣師というのは不思議な生き物で、ガラス、陶器、金属、木彫、樹脂、布地、その他ありとあらゆる材質で、魚を表徴したものなら片っ端から蒐集するという習性があ […]

  • 2021年9月9日

コバルトブルーの記憶

大村湾は長崎県の中央部にぽっかりと空いた湖のような穏やかな内湾だ。 地の理に詳しくない人のために書いておくと、北部の湾口が非常に狭く極めて閉鎖性の高い海域のため、夏には赤潮や貧酸素水塊が頻発する。 そのような特性から一時期は海洋汚染の象徴ともいえる場所だったの […]